漫画大好きなオタクのペロフネ(@perofune)です。
「この漫画がすごい2021」第2位に選ばれたファンタジー漫画『葬送のフリーレン』。
話題になっていたので読んだのですが、すごく面白くて一気読みしてしまいました。
『葬送のフリーレン』は2021年マンガ大賞にも選ばれました♪
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冒険ファンタジー系のジャンルは多くの作品がありますが、過去の名作とは一線を画したストーリーが描かれていてドハマリしました。
『葬送のフリーレン』はこんな人にオススメの作品です。
- 笑えて泣けるストーリーが読みたい
- ロールプレイングゲームが好きな人
- 主人公が成長していく漫画が好き
- 先の展開が気になるファンタジー漫画が読みたい
単純に「冒険する」「成長する」「感動する」というだけじゃないストーリーが魅力の本作品。
漫画の描写やシーンを考察するのが好きな人なら、より楽しめる漫画となっています。
前半は漫画の感想で後半は考察・解説となっています。
『葬送のフリーレン』はどんな漫画か|勇者が世界を救った後の世界が描かれるファンタジー漫画
『葬送のフリーレン』とはどんな漫画かを簡単に紹介します。
魔王を倒した勇者一行の“その後”。
魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。
彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは--
残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは--
物語は“冒険の終わり”から始まる。
英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!
一言でいうと、勇者たちが世界を救ったあとの物語(アフターストーリー)が描かれたファンタジー漫画です。
ここからは1話のネタバレありとなっています。
『葬送のフリーレン』の漫画ジャンルは1つに収まらない
ファンタジーが主軸となっている『葬送のフリーレン』ですが、読む人にとっては漫画ジャンルが一つに収まりきらないほど複雑です。
- ファンタジー→勇者・魔法使い・僧侶などが登場
- コメディ→笑えるシーンも豊富
- 感動→「人の死」がストーリーの根底にある
- アクション・バトル→魔法や剣を使って敵と戦う
フリーレンの冒険を描くファンタジーにさまざまなジャンルがくっついてるイメージです。
『葬送のフリーレン』のあらすじ
『葬送のフリーレン』のあらすじは以下の通り。
- 主人公「フリーレン」は魔王を倒した勇者「ヒンメル」率いるパーティーの一人
- 世界が平和になった後、50年の時が流れている
- フリーレンはヒンメルの死をきっかけに人間を知る旅に出る
ファンタジー作品なら魔王討伐する過程が描かれますが、魔王を討伐したあとの物語となっています。
『葬送のフリーレン』の作者|原作・山田鐘人/作画・アベツカサ
『葬送のフリーレン』の作者は二人。
- 原作:山田鐘人
- 作画:アベツカサ
原作の山田鐘人さんは小学館主催のまんがカレッジに入選をきっかけにデビューしています。
過去に携わった作品は以下の通り。
- 「名無しは一体誰でしょう?」(作画:岡崎河亮)全5巻
- 「ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア」全2巻
『葬送のフリーレン』が話題になっても、意外なほどに情報が少ないところからも表立った舞台に出てこない漫画家さんなのかなという印象を持ちました。
続いて、作画はアベツカサさん。
『葬送のフリーレン』が初の連載という新進気鋭の作家さんです。
勇者との思い出を辿る、エルフの魔法使い 1/9 pic.twitter.com/bMXubtkIbg
— アベツカサ (@abetsukasa) December 18, 2020
『葬送のフリーレン』が面白い!感想まとめ(ネタバレは控えめ)
『葬送のフリーレン』の感想をまとめました。
ネタバレを控えめにしていますが、気になる方は漫画を先に読むことをおすすめします。
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フリーレンの物語はヒンメルの死によって始まる
『葬送のフリーレン』の主人公フリーレンの物語は勇者ヒンメルが死んだことによって始まります。
この物語の核となっている部分で、これからも鍵になってくる部分です。
葬儀のとき、勇者ヒンメルと関わりを持つ人が泣いて悲しんでいる場面でも涙を流すことができなかったフリーレン。
フリーレンにとってヒンメルと旅をした期間はあまりにも短く、ヒンメルのことをほとんど知らなかったからです。
フリーレン「人間の寿命が短いことは知っていたのに、なぜもっと知ろうとしなかったのだろう」
葬送のフリーレン1巻より
この涙をきっかけに、フリーレンは人間のことを知る旅に出ます。
後悔ではなく、前向きになって知ろうとするフリーレンの良さも出ているポイントです。
出会いと別れの場面に良いシーンが多い
『葬送のフリーレン』は旅での出会いや別れといったシーンに良さを感じることができる作品でした。
例えば、ヒンメルたちが魔王を倒し、勇者パーティーが解散する前の日。
解散する前に50年に一度しか見ることができない流星群を見て、次に会う時は50年後と約束するシーン。
50年後、再びその流星群を観るために再会するというのも素敵です。
別れという点では、ヒンメルの死もグッとくる場面。
フリーレンが人間のことを知ろうとするきっかけだったり、ヒンメルに対する想いがこみ上げて泣いてしまいます。
もう二度と会えないヒンメルに対する後悔が滲み出たこの場面は思わず鳥肌が立ってしまうほど心に突き刺さりました。
「旅」がメインの作品が好きな人にオススメ。
最近だと「魔女の旅々」とか少し前の作品だと「キノの旅」とか「狼と香辛料」が好きな人はハマる作品ですね。
フリーレンの時間の流れと人間の時間の流れが違うギャップ
第1話で50年に1度しか観測できない流星群を観るヒンメルたち4人。
フリーレン「じゃあ次、50年後にもっと綺麗に見える場所を案内するよ」
人間からすると50年という期間はあまりにも長い時間です。
しかし、エルフのフリーレンは「じゃあ次」と言えるくらいに些細な時間に過ぎないのです。
その後も、フリーレンは数年くらいならといって魔術書の解読をしたり、平気で数ヶ月も街に滞在しようとします。
他の仲間に止められることはしょっちゅう。
時間の感覚の違いによるネタができるのは『葬送のフリーレン』ならではです。
かつての仲間「ヒンメル」について徐々にわかっていくストーリー構成
魔王を討伐した勇者として世界に名を知られる勇者ヒンメル。
フリーレンが彼のことをよく知らなかったこともあって、魔王を討伐した勇者であることくらいの情報しかありません。
フリーレンが新たに旅を始め、勇者ヒンメルがどんな人物であったか、世界にどれほど貢献していたかがわかってきます。
また、フリーレンはヒンメルと過ごした旅のことを思い出す回想シーンがよく出てきます。
そこで自分にとってもヒンメルとの日々がかけがえのないものだったことに気づきます。
ヒンメルという勇者について、人物像や功績が徐々に明らかになっていくのも面白いポイントです。
魔王を討伐したっていうことしか描かれておらず、どうやって討伐したかなども明らかになっておりません。
そのような場面が今後描かれるのかなと想像したりする楽しさも出てきます。
葬送のフリーレンが面白くなる解説・考察
ここからは『葬送のフリーレン』の解説・考察をしていきます。
こちらはがっつりネタバレを含んでいるので、全巻読んだ人、ネタバレを気にせずどんな作品かを知りたい人向けです。
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『葬送のフリーレン』の由来は第2巻で明らかになる
マンガの中で最も重要な作品名・タイトル。
『葬送のフリーレン』の由来が明らかになるのは第2巻のラストとなってます。
タイトルについている「葬送」とは死者を葬り見送るという意味。
フリーレンは長寿であり、これまで多くの人間を看取ってきます。
共に旅をしたヒンメルを始め、仲間の僧侶ハイターの死も見送りました。
ここだけでもタイトルは成り立っています。
しかし、葬送のフリーレンとはフリーレンがかつて魔族を最も多く葬り去ったことから名付けられた異名だったのです。
「葬送」というワードが出てくるのもこの場面が最初。
これまでの見送ってきたこと、これから見送るかもしれないことことではなかったのです。
「鋼の錬金術師」に出てくる二つ名のような意味を持っていたとは…
想像もしてなかったので衝撃を受けました。
フリーレンは変わっているようで変わっていない
フリーレン「人間の寿命は短いってわかっていたのに…なんでもっと知ろうとしてこなかったんだろう」
先程も紹介しましたが、ヒンメルの死を前にして涙を流しながら語ったフリーレンのセリフです。
ヒンメルの死をきっかけに人間のことを知ろうとするフリーレンでしたが、すぐに人間のことを知る旅に出るのかと思いきや、次に旅の仲間であるハイターと出会うのは20年後だったりします。
このときもハイターが弱ってきたから会いに行ったというくらい。
ほとんど描かれてませんが、フリーレンは積極的に人間と関わってきたわけではないということがわかります。
フリーレンを変えるきっかけとなるのは弟子になるフェルンとの出会い
ハイターが引き取って育て、魔法使いになることを夢に努力していたフェルン。
ハイターからフェルンを魔法使いの弟子にして育ててほしいと頼まれますが、旅の道中での命の保証ができないことから一度断ります。
そこでハイターはフリーレンが魔法の収集にこだわり、時間に無頓着というところに目をつけて魔導書の解読を依頼。
解読が終わるまでの期間限定で、フェルンを指導してほしいと頼みます。
それならと納得し、フェルンを指導していくフリーレン。
魔導書の解読が終わる頃には、フェルンは立派な魔法使いに成長していきます。
未熟なフェルンを連れてはいけないと1度は断ったフリーレンでしたが、ハイターの思惑通りにフェルンを弟子として連れていくことにします。
このエピソードは死にゆくものから託される想い、生きているうちに誰かを育てたいという想いをフリーレンが持つきっかけとなってます。
葬送のフリーレンを無料で読む方法は?
ここからは、『葬送のフリーレン』を読みたいという人向けに、無料で読む方法を紹介していきます。
その方法は電子書籍サービスや動画配信サービスに登録したときにもらえるポイントで読むという方法です。
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まとめ|葬送のフリーレンは読んでおいて損なし
この記事では『葬送のフリーレン』の感想を中心に、面白い場面の考察・解説をしていきました。
『葬送のフリーレン』は読んでおいて損はない今イチオシの作品です。
2021年1月時点で3巻までしか出ていませんが、この時点で既にストーリーに感動できるし、今後ますます目が離せない展開が続きそうだと断言できます。
その理由は2つ。
- フリーレンが旅の目的地とするのがかつて魔王を討伐した地であるから。
- 共に旅をする仲間も徐々に増えて、旅がより充実してきているから
まだまだ発売している巻数も少ないですし、今から抑えておくと流行になる前から楽しむことができますよ。
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